田舎のおっとしぃ

悪の十字架

・・・

それは、まるで悪夢のようなお話





もう十年以上前になるでしょうか

実際に私が体験した恐怖の出来事です。





ある冬の朝

とあるビルの前に、髪の毛を乱し

顔をこわばらせた老婆が立ちすくんでいました。



何事かつぶやいています

「・・・　・・・　・・・」



気になって聞いてみました

「どうしたの？」

こちらを振り向いて老婆が

「悪の十字架」

耳を疑って、もう一度問いかけました。

「どうしたって？」


「悪の十字架」





悪の十字架って・・・

こんなのでしょうか？








なおも老婆はビルの前を指差して

「悪の十字架」・「悪の十字架」と唱え続けています。




その指の先には









「ウン、開くのは十時だよ」

「歯が痛いの？　　ガマンできないよね、もうすぐだから待っててね」




　ん、じゃ　　ヾ(*'-'*)ﾏﾀﾈｰ