七重八重

2010年07月08日

七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき

後拾遺和歌集  兼明親王    


七重八重
八重咲きの山吹



昔々 江戸城を開いた太田道灌が

ある日、狩りに出てにわか雨に会い

農家で雨具を借りようとしたときに

娘にこの歌とともに一枝のヤマブキを渡されたそうです。



その意味が判らず困惑しながら立ち去った太田道灌は

家来から「うちは貧しくて蓑(みの:雨具の一種)一つもございません。

悲しい事でございます」という意味が込められているのですよと教わり

武芸一本やりだったおのれの無学を恥じて

歌人として、また誠実な為政家として有名になります。


この歌とともに、エピソードが修身の教科書に載ったので

太田道灌は、有名人となりました。


ちなみに、徳川家康が築いた江戸城は

太田道灌の江戸城の址に約150年後に築かれました。

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Posted by おっとしぃ at 05:40│Comments(2)いきもの;花とか
この記事へのコメント
太田道灌さんに、そんなエピソードがあったなんて初めて知りました。

勉強になります。

(*_*)そういえば、江戸城の別名は「千代田城」ですよね?

ということで…
Posted by ヒツジ at 2010年07月08日 23:06
◆ ヒツジ さん

コメントありがとうございます。

「千代田」というのは、太田道灌が江戸城を作るときにはもうあった地名だそうで・・・
美田がいっぱいあるってな意味らしいです。

それで、地名から「千代田城」ともよばれたらしいんですが
「千代田区」は逆に「千代田城」から採用されたものだそうです。


ちなみに「江戸城」の江戸は太田道灌以前の領主「江戸氏」から採られたそうです。

深い・・・
Posted by おっとしぃおっとしぃ at 2010年07月09日 05:57
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