あたりきしゃりき・・・

2010年01月06日

あたりき しゃりき くるまひき

こんな言い回し 知っとるケ?

省略した言い方で「あたりきよ!」ともいうんやけど・・・





「あたりき しゃりき・・・」ちゅうのんは、<あったりまえやんケ> てな意味で

あたりき = あたりまえ

「あたりき」以下は強調の意味でのつけくわえ。

あたり しゃり くるまひ と韻を踏んでます。

( くるまひき=車を引っぱること : 重い荷物を積んだり坂道を登るとき、車の前にロープを付けて引っ張る人のこと )

あたりきしゃりき・・・
Hab & Spoke


さぁて

「あたりき」は分かったかな?

んならここで・・・

「しゃりき」って解るかな?



「しゃりき」=車力  つってもなぁ 解らんよね。

この壁にかかっているのが「しゃりき : 車力」

あたりきしゃりき・・・
車 力


時代劇に出てくる大八(車)そのものです。

違うのは車輪にハブとスポークがあることぐらい。
荷車は

大八車⇒車力⇒リヤカー

と進化しました。

最終形のリヤカーは骨組みが鉄パイプ・チューブ入りのタイヤ

装備が充実して軽くなり、操作性も高まっています。



車の普及で一時は絶滅寸前まで減少しましたが

災害救助用・レジャー(アウトドア)用などに用途を絞って生産されています。

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この記事へのコメント
車力!
なつかしいですね。
昔、我が家の納屋の天井付近にも車体部分が吊ってありました。
残念ながら、私は車力が実際に動いているところを
見たことがありません。
昭和三十年代前半にはもう姿を消していたのではないでしょうか?
今、四十代の人たちの間では大阪万博に行ったことが
ある、ないで世代が分かれるようです。
動いている車力を見たことがある、ないで
アンケートをとってみるとおもしろいかもしれませんね。

ちなみに津島美知子『回想の太宰治』(講談社文芸文庫)の中に
次のような記述があります。甲府に疎開していた頃の話です。

「亭主が梶棒の間に入って体でひき、女房があと押しをする。
こんな姿は、戦後三十年の今では町でも村でも見られない。
大八車を知らない人も多いだろうが戦時中の当時は町中でも
めずらしくない光景であった。(中略)
太宰は釘をうったり縄かけしたりなどは、全然面倒がってやらないし、防空壕堀りのような力仕事も駄目、(中略)
足を使うことにはそれほど抵抗は感じないらしかった。(中略)
この朝、荷車をひくことにも、全く難色を示さず、
それどころか、眠くてぐずぐずしている私よりさきに起きて、
身支度を調えて、私を促すほど積極的だった。」

ところで大八車・荷車・車力はどのような違いがあるのでしょうか。
大八車・・・都会のことば?
荷車・・・標準語?
車力・・・田舎のことば?
ちなみに私は家で「大八車」という名称を聞いたことがなく、
いつの間にか知っていました。本かテレビからだと思います。
Posted by セブン・ハウシィーズ・ダンディ at 2010年01月08日 13:49
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